ひらけ!メディア
日・韓メディア芸術の現在2007~「韓流映画のなかで」
11月5日 15:00~16:30 東京工芸大学 芸術情報館ホールにて
講演 『韓流映画の中で』
講師 ポン・ジュノ(奉俊昊)<봉준호>、西村安弘(工芸大学准教授)
定員200名のホールに約30人程の来場者。このセミナーのために一泊二日の日程で来日されたポン・ジュノ監督が、工芸大学准教授西村氏とのQ&A形式で約2時間、疲れも見せずにたっぷり語ってくれた。
西村氏: 日韓メディア芸術の中から韓国映画について、「日本と韓国の若手監督の悩み」などを中心に、韓国映画界を代表する若手監督で、最近日本でも映画を撮影されたポン・ジュノ監督に話していただきます。
봉監督: 韓国映画の代表などとは思っていないです。悩み、学びながら映画を撮っている若手の一人として話したい。
西村Q: 監督と日本のアニメ
봉監督: 父がデザイン関係の仕事をしていた関係で子供の頃からアニメや漫画などへの関心が深かった。一時はアニメーション監督を目指した事もある。当時はアメリカ・ヨーロッパ・日本などのアニメは海賊版で見ていた。「マーベル2世」「妖怪人間」(
私事。。昔ベラに似てると言われた事がある=・・いい気持ちはしなかった)「ガラスの仮面」なんかが好き。
<ガラスの仮面はまだ完結しない>現在もアニメやマンガからインスピレーションを得る事が多いし、映画のコンテは自作の漫画で書いている
。(グエムルのスペシャルDVDには監督の絵コンテBOOKが付いるヨ)
西村Q: 大学では社会学を専攻されましたが、卒論のテーマは映画だったとか
봉監督: 大学では勉強ではなく、ずっと映画サークルで映画を観たり、作ったりしていた。<봉監督は1969年生まれ>卒論のテーマは「第三世界の映画□□□
<ここ、聞き取れなかった▼>と政治イデオロギー」 無理やり映画と社会学を結び付けました。何とか認めてもらって卒業できました。映画と社会学を融合させようとか、学問的野心はまったくなかった(笑)。でも韓国社会への関心は持っている。社会的な面は自分の映画の2部的要素だ。幼少の頃「自転車泥棒」を観て、自転車を盗まれるという単純なテーマで人を感動させられる事が凄いと思った。ただ社会的な面を描くのではなく、映画自体が与える衝撃に社会的要素を融合させたい。
<ここでハリウッド的なものについて語っていたが聞き漏らした>
西村Q: 日本でも最近は社会学で映画を学ぶ事が多くなった。・・大学卒業後は?
봉監督: 韓国映画アカデミーで1年映画作りを学んだ。ここは大学院に相当する施設で実習が中心、3ヶ月間技術の授業を受けたあと実習で短編映画を作る。自分の作品の他にグループメンバーの制作に携わるので監督以外に撮影・音響など映画作りに必要なスタッフ経験が出来た。僕も撮影監督を担当して山の上の撮影現場まで重いカメラを抱えて登ったことがある。お陰で他のスタッフの苦労がわかるようになったことが今の映画作りに役立っている。
1984年に創立された韓国映画アカデミーは、監督が入学された頃は1年で演出を学ぶコースだけ、入学者は映画制作経験者やプロとして携わっている人のみの少数精鋭型。現在は2年制になりコースもプロデューサ-・制作・撮影・など幅広くなっている。
<以前、ユ・ジテもここで学んでいたとSSFFのセミナーで話していた。>
西村Q: 日本では最近東京芸術大学で映画学科が出来ましたが、専門教育機関で映画を学べる機会はまだ少ない。
<東京藝術大学大学院映像研究科・・2005年設置>
ところで、日本の演出家はシナリオが書ける文学上がりが多いが、봉監督もシナリオを書いています。
<봉監督がシナリオを担当したモーテルカクタスとユリョン>それについて話してください。
봉監督: シナリオには(人間)理解が大切。他にテクノロジーに対する理解が大事と考えている。スタッフ(他のパート)への理解。例えば『リング』の貞子は自分の頭の中のイメージをそのままビデオに映し出します。が、実際は多くの人が携わり一つを作り上げる。
<一行のト書きを映像化するために必要な作業、労苦を知っていなければ書けない。という意味の説明かなぁ・・この時「봉監督、リング観たんだ・・気に入ってるのかな」とボヤッと考えたので またまた聞き漏らした▼>
モーテルカクタスとユリョンのシナリオは共同制作で봉監督はサポート的立場だった。結婚していたので生活のためだった。長編をシナリオから体験できたので良かった。通常は共同制作の場合、メインとサポートに分かれる。7月に黒澤監督がシナリオを書いていた旅館へ行った。黒澤監督の場合は何人かに書かせて一番いいシーンを繋いで作っていく。が、シナリオの仕上げは監督が一人でやるべきだと思う。共同制作では執着を捨てて冷静に作品を作ることを心がけた。自分の演出作品の場合は感情的に深く入り込んで(書きながら涙を流したり)しまう。
西村Q: ユリョンについて
봉監督: 潜水艦映画=ジャンル的監修に沿って作った。大筋を変更できなかった。制約の中での作品作り。私の場合は「まぁいいや」と進んだが、台詞「日本に核攻撃をするのは、まだ早い」は、我々3人の脚本家が書いたものではなく制作会社の意図で付け加えられた。また、公開後、チェ・ミンスの「日本に5千年以来の恨みを晴らす!」「我々韓国民族の5千年の恨みがわかるか!!」の台詞に驚いた
<この辺から監督の表情が明るく変わり、おっ、のってきたぞ★と感じた。>この台詞はチェ・ミンスが収録前にお告げを受けて急遽追加された。製作者の意思に合った台詞だったからだ。この経験で商業映画の本質がわかった。記憶に残る映画だ。早くデビューしたくてもこういう映画の演出をしてはいけないと思った。シナリオを書くときは自分で。。。
<の後・・・・・・はい、大切なところでまた聞き漏らし▼。。「봉監督は自分の映画にチェ・ミンスを起用する事はないだろう」と思ってしまって▼>と学んだ。この時、映画『エド・ウット』の中のセリフ【他人の夢に自分を費やすな!】をかみしめた。
<私の胸にも突き刺さりました>
・・・ここからは봉監督の長編作品に沿って映画制作のこだわりを・・・
西村Q:
タイトル・・ほえる犬は噛まないについて
봉監督: 原作はペルギー、韓国で大ヒットのアニメーションだった。主題歌も(カラオケでも)ヒットしていて、歌の題名がフランダースの犬。映画の中でこの歌を歌うシーンもある。韓国での映画タイトルはここから取って「フランダースの犬」になった。これは制作会社が付けたタイトルで仕方なく従った。が、タイトルから暖かい家族映画を予想してきた観客が失望した。
その時タイトルの大切さを実感した。以降、タイトルは自分で付けている。
西村Q:
ジャンル規定・・作家性が前面に出た作品だけど、ジャンルの規定が出来なかったのでは。
봉監督: 確かにジャンルのせいで苦労が多かった。商業映画としてマーケティングする時にジャンルが重要だった。既成のジャンルには当てはめたくなかったがブラックコメディーとした。
自主制作映画と商業映画の違いを感じたし、ジャンルについて深く考えた。ジャンルの意味・意義・効果~など。それ以降、自らジャンルを明確にすることにしている。
私がジャンル映画を作るということは「ジャンルを壊す」ということになる。だからジャンル映画に挑戦した。ミュージカル以外の全てのジャンルを目指している。例えば、『殺人の追憶』=は 刑事ジャンル・社会ジャンル。だが、
刑事の人物キャラクターを
①負け犬的キャラクターにしたこと。
互いを否定していた都会の刑事と田舎の刑事のキャラクターを(セオリーどおり)
②自然に同化させ、最後には考え方を入れ替わらせたこと。
③結局、犯人が解らないまま終わること。
この結末で、映画が実はこんな犯罪を生み出した80年代の社会に疑問を投げかけていることが浮き彫りになる。
④刑事ジャンル→社会ジャンル、ジャンルの移行。
『グエムル』=は怪物ジャンル。だが、
①昼間に怪物が現れること。
②ヒーローになるべき主人公はばかげた家族。
③怪物と戦う目的が果たされなかったこと。
西村Q: グエムルではピョン・ヒボンが印象的でしたが
キャスティングについて
봉監督: 登場人物像のばかげた刑事やばかげた家族にはユーモアがある。
ユーモアは
リアリティに基づいている。笑いを意図しているわけではないが自然に生まれてくる。ピョン・ヒボン(長編3作品とも出演)は独特な韓国的雰囲気を持っている。60年~70年代のTVドラマシリーズに強い個性で出演していた。小学生の頃に観ていてファンだった。「私が監督になったらあの俳優さんと仕事がしたい」と思っていた。シナリオの段階からヒボンさんを頭に描いて書いていた。ソン・ガンホもヒボンも私にインスピレーションを与えてくれる役者だ。
私は頭の中で役者を比較してみる事がある。
ソン・ガンホは韓国的リアリティに溢れる役者で存在感が凄い。その韓国的リアリティで場面を支配する。
逆にペ・ドゥナは場面の中に静かに、徐々に、漫画的な雰囲気を作っていく。
ペ・ドゥナとは「ほえる犬は噛まない」で初めて会った。韓国でも個性的な女優で、実生活でも常にワンテンポ遅いような、幽体離脱しているような娘(コ)です。
(ワイドネタ=봉監督とペ・ドゥナが付き合っていると聞いた事があるので監督が「娘(コ)」と呼んだ時、変な違和感を感じた。。。実際は通訳ですが・・)
本人は「自分にはまともな衣装がない」と不満を言うが、「ほえる犬は噛まない」の黄色いカッパや「グエムル」のジャージ姿がピッタリ似合っていて、本人もカッパやジャージ姿を楽しんでいるように見える。「ほえる犬は噛まない」の黄色いカッパは衣装として予定していたのではなく、着せてみたら良かったので採用した。
「子猫をよろしく」や「リンダ・リンダ・リンダ」も彼女ならではの表現が生きている。
(なぜか、パク・ヘイルの話がなかった)
西村Q:
実話を素材にすること
봉監督: 「殺人の追憶」は、実話+実話を基にした演劇+私の想像力の3つを合わせて作った。ので、単に実話を映画化するのではなく実話プラス(+)フィクションの中に自分が感じた怒りや感想を入れて自分らしさを表現したかった。この作品で、
実話を基にしてストーリーを作る難しさを知った。
西村Q:
ハリウッド「殺人の追憶」の刑事や「グエムル」はハリウッド映画をベースにしたか
봉監督:
「殺人の追憶」では、二人の刑事のコントラスト(ジャンルセオリーどおり=ハリウッド的)が次第に薄れて、二人の境界が無意味になり、二人の立場が入れ替わる。一見、都会VS田舎を強調しているかに見えて、実はそれが無意味であり、犯人(犯罪)を生み出した80年代の韓国社会が問題である。と主張しています。
「グエムル」では、怪物の誕生、(化学物質に因って誕生)までの経緯は確かにハリウッド的。しかし、薬物を廃棄したのがアメリカ人だった と、実際に韓国の米軍であった事件を元にして(50年代の政府監修映画と同じく)アメリカを非難している点がある。
(この話、映画の公開時にも聞いたなぁ)が反面、戦う人々=主人公たちは普通の『韓国的ばかげた家族』です。※この点は初めから意図していていた。家長を中心に家族を守ろうとする「統一」を感じさせる最も韓国的な家族です。家族はモンスターと戦っているように見えるが、本当は
【拉致】と戦っています。誘拐者との戦いです。
西村Q: 韓国にとって家族分断そして統一はパターン化されたテーマだが
봉監督: 普遍性はないが、そういったところはある。 が、「グエムル」では、さまざまな関係の崩壊。 血ではなく新しい概念の家族感。 自分より弱いものを救おうとする姿。を描いた。
制作前は、「なぜ怪獣映画と作るのか。」と(家族にも)いわれつづけた。韓国には怪獣映画の伝統がないので偏見に包まれていた。韓国で怪獣映画がないのに、モンスター映画の慣習を壊すようなものを作りたかった。
(現在の映画テーマで、ハリウッドを感じさせないものはむずかしいのでは・・ハリウッドではあまりに多くの映画が作られているし、頭打ちになったハリウッド映画が各国の映画素材を物色しているから。・・・・てな 意見も言っていたようなぁ・・・・・▼)
西村Q: 監督の作品中 効果的に使われる「
雨」の意味について
봉監督:
「殺人の追憶」は実話でも雨が降っていた。が、それとは別に
私自身が雨の設定を好んだ。「七人の侍」のような雨のシーンには、監督であれば誰でも憧れるのではないか。 と思う
。(おっ!またもや黒澤だ☆ あの雨のシーンは日本でだけでなく「映画監督なら誰でも・・」なのね。凄い!! リアルに映すために、水に墨を入れて降らせたんだよね♪ ・・私も黒澤作品が大好きです。)
雨のシーンだけが表現できるもの・・・・・目、音、ぬめぬめした感触、・・・・・五感を刺激してくれる「雨だけ」のものを持っている。
「殺人の追憶」の夜の雨のシーン=あの場面は雨が主人公だった。雨によって壮絶さが出た。
「グエムル」のおじいちゃんVS怪物のシーンは、17日かかって撮った。・・・・三池監督なら17日で映画1本撮れる(笑)・・・・・
(おっ!今度は三池か☆) スタッフは今でもあのシーンの現場を通るとゾッとすると言う。
(ぁっ、私、その現場に行きましたょ。今年の大鐘賞映画祭のノミネート作品上映の野外ステージだったところです。)
西村Q:
韓国と日本の映画制作環境・・韓国の方が良いようですが
봉監督: 今は違ってきた。今回の
『Shaking Tokyo』(30分)の撮影で3週間、日本の撮影システムを経験した。
(※最新作で来年公開予定のオムバス映画。外国人が見た東京とは?を三人の外国人監督が日本人キャストとスタッフで制作した映画『TOKYO』の봉監督作品。夏に撮影された。監督以外には記録係と制作担当の2人だけが韓国スタッフ、後は全て日本のスタッフだった。)
韓国がこれから日本的になっていくと思った。
要因にはまず、労働組合が出来たので韓国内のスタッフ契約の変化がある。
(そういえば・・チョン・ジュノなどがニュースに出てたような)・・・いままでは作品ごとの契約だったが、1週間契約に変わった。 日本→プロダクション契約。 今後は「いかにタイトに作っていくか」が重要になっていく。現在は、韓国→3ヶ月~4ヶ月/1本。 日本→1ヶ月~1.5ヶ月/1本。
この変化へは肯定的だが、長い時間をかけて作る良さ=映画の破壊力が失われていくように感じる。
西村Q: 봉監督ご自身の作品は制作時間が増えているようですが
봉監督: 確かに一作ごとに規模が大きくなっているが、たまたまです。「TOKYO」は小さな規模だし、この次は「ほえる犬は噛まない」と「殺人の追憶」の間くらいの規模になる予定。
韓国の映画産業では予算や時間など制作状況が厳しくなってきている。これからもっと難しくなると思う。
西村Q: 新作『TOKYO』について
봉監督: TOKYOに対する私の印象を映画にしている。私には東京に住む人が寂しく見えた。
(東京に住む身として・・・ズキンとした) 繁華街の人ごみ、コンビニなど、人が多くても寂しく見えます。
そして、がらんとした東京をテーマにしている写真集
『TOKYO NOBODY』からヒントを得ました
。(中野正貴写真集=渋谷の駅前、銀座のビル街、誰もいない東京――。 人のいない場所を求めて11年間撮り続け、世紀末に残した問題作!=だそうです。)寂しい人の象徴として「ひきこもり」をテーマにした。・・・ひきこもりが1週間に一回ピザの出前を取る。そしてピザのデリバリーの少女に恋をする。・・・話です。
最後に、
観客Q: 「グエムル」では実際に下水道で撮影したと聞きました。リアリティへのこだわりは?
봉監督: リアリティはいかにらしく見えるかが重要です。エモーショナルなリアリティ。今回も東京らしくみせるために都内ではなく、東京近郊で撮影をした部分があります。私自身はやはり外国人なので、日本的な感受性を表現する為に俳優たち、香川さんや竹中さんに(感情的な交流を通して)手伝ってもらいました。
(・・これを機に・・봉監督の今後の作品でも 竹中さんに会いたい♪)
観客Q: 今後、日本の漫画をテーマにした作品の予定は?浦沢直樹さんの作品のお話があったようですが?
봉監督: 映画化したい日本の漫画が20本くらいある。でも、「寄生虫」はアメリカに買われたし、「ドラゴンヘッド」は日本ですでに映画化されてしまった。日本のプロデューサーからも3本くらいマンガの映画化を持ちかけられている。一年位前に浦沢直樹さんの物もあった。私は内気で当時は「日本で撮れるか?外国で出来るか?」と怖かった。『Shaking Tokyo』を撮り終えた今なら撮れる気がするが、最近はアメリカが自国の漫画がなくなって日本の漫画を買っているので、アジアの監督ではもう機会がないのではないかと思う。
>>>>>>以上<<<<<<<
長時間パイプ椅子に座り続け、しかも会場からは一心に視線を受ける壇上で・・休憩もなく話してくれた봉監督へ深いねぎらいと感謝を・・・・・
それでも尚、もっと聞きていたいと感じる幸せな時間でした。
終了後、10数名が駆け寄りサインを貰ったり、写真を撮らせて貰ったり。・・断らずに最後まで応じてくださいました。
残念だった事が一つ。 来場者が少なかった事。 申し訳なくて・・勿体なくて。
そして、聞き漏らした部分が・・・・。
どなたかに私の聞き漏らしの穴を埋めていただけないかと、今更ながら聞き漏らした一言一句がもどかしい。
2007年11月1日
『食客』<식객>Le Grand Chef
(113分)12歳以上
製作◆ショー・イースト<쇼이스트>
配給◆CJエンターテイメント
製作◆キム・ドンジュ<김동주>
監督◆チョン・ユンス<전윤수 >(3)
脚本◆チョン・ユンス
原作◆ホ・ヨンマン<허영만>漫画
撮影◆パク・ヒジュ<박희주 >
プロデューサー◆
ファン・ヒョンジョン<황현정>
照明◆キム・キムン<김기문>
音楽◆ファン・サンジュン<황상준>
食品監督◆キム・スジン<김수진>
ジャンル◆ヒューマンドラマ
HP◆http://www.bestchef.co.kr/
出演◆キム・ガンウ<김강우>/イム・ウォニ<임원희>/イ・ハナ<이하나>
東亜日報日刊紙に連載され単行本発行時54万部のベストセラーだった人気マンガの映画化。
韓国最高の味を受け継ぐための弟子対決で料理したふぐの毒で審査員が倒れ、野心家ポンジュに敗北した天才料理人は5年後開かれる料理大会で再起。主役の2人はクランクインまで料理専門学院実習過程に通った。食材に使われた600万ウォンの牛肉は撮影後スタッフの食事になったとか。その他もリッチなロケ弁だったんだろうなぁ・
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『初雪の恋』<첫눈>Virgin Snow
(102分)12歳以上
制作◆ダインフィルム<다인필름>、
角川ピクチャーズ
配給◆CJエンターティメント
制作◆キム・ヒョンジュン<김형준 >
監督◆ハン・サンヒ<한상희>(1)
脚本◆伴一彦
撮影◆石原 興(しげる)
プロデューサー◆キム・ヒョンジュン
照明◆羽野宏志
音楽◆チョン・ジェファン
クランクイン◆2006年9月18日
クランクアップ◆2006年11月4日
ジャンル◆ロマンス
HP◆http://www.firstsnow2007.co.kr/
日本◆http://www.hatsu-yuki.com/top.html
出演◆イ・ジュンギ<이준기>/宮崎あおい/
日本では5月12日公開。11月DVD発売。
撮影は全体の70%が日本、韓国が30%。演出・音響・音楽は韓国スタッフが担当し、脚本・撮影・照明は日本スタッフで構成して進行された。
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2007年11月8日
『境界』<경계>Hyazgar
(123分)
製作◆G21M
配給◆スポンジ
製作◆キム・ソンテ<김성태>
脚本・監督◆チャン・リュル<장 률>
撮影◆キム・ソンテ<김성태>
プロデューサー◆イ・ジョンジン<이정진>
照明◆キム・グングク<김국>
音楽◆ミサン<미상 >
ジャンル◆ドラマ
HP◆naver.com/spongehouse.cafe
出演◆ソ・ジョン<서정>/シン・ドンホ<신동호>/バトウルズィー<Bat-Ulzii>/
2007 ベルリン映画祭コンペ部門 進出作品。
韓国・中国・モンゴル・・・モンゴルと中国の境界の砂漠地帯にある小さい村。土地を守って孤独な日々を送っている男のところに北脱出者チェ・スンヒと彼女の息子が訪れる。ことばも通じない彼らの平和な時間。
「国境だけでなく人々心にも境界がある。境目をなくせば人と人は心が通じ合う。映画は心で感じるもので境界がない。」とは監督のことば。
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『ファンタスティック自殺騒動』
<판타스틱 자살소동>
Fantastic Parasuicides
(92分) 15歳以上
制作◆MBCドラマネット
配給◆インディー・ストーリー<인디스토리>
ジャンル◆ファンタジードラマ
HP◆www.fantastic2007.com
出演◆タブロー<타블로>/キム・ナムジン<김남진>/チョン・ジェジン<정재진>/
第12回 釜山国際映画祭上映
パク・スヨン監督の『暗黒の中の三人』、チョ・チャンホ監督の『飛べ鶏』、キム・ソンホ監督の『ハッピーバースデー』 若手監督3人のオムニバス。兎に角面白い!
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2007年11月14日
『町内金庫連続襲撃事件』
<마을금고연쇄습격사건>
(111分)15歳以上
製作◆フイルムキュエンターテイメント
配給◆ショバックス<쇼박스>
監督◆パク・<박상준>(1)
脚本◆<박상준><배영란>
撮影◆ソ・ギウォン<서기원>
プロデューサー◆<한길로>
照明◆パク・ゴンウ<박건우>
音楽◆キム・チョンソク<김준석>
クランクイン◆2006年 11月 14日
クランクアップ◆2007年 2月 7日
ジャンル◆コミックアクション
HP◆http://www.showbox.co.kr/movie/bankattack/
出演◆イ・ムンシク<이문식>/パク・ユンシク<백윤식>/キム・サンホ
慶南(キョンナム)梁山市(ヤンサンシ)の全面的な支援のもと現地オールロケで製作された。2人口23万の小都市で映画撮影が初めてで市民の関心が大きく、銀行強盗が起こり警察が来る場面では群衆エキストラが要らないほど見物人が殺到した。映画の80%以上が村銀行での撮影のため5ヶ月余り道路統制と住民統制などを 無償支援してくれた。
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『スカウト』<스카우트>
(95分) 12歳以上
製作◆ドゥルミ・フィルム<두루미 필름>
配給◆CJエンターテイメント
製作◆キム・チョルウォン<김철원>
脚本・監督◆キム・ヒョンソク<김현석>(3)
撮影◆チェ・ジンウン <최진웅>
プロデューサー◆キム・ジヘ<김지혜>
照明◆イ・ジョンソク <이종석>
音楽◆イ・ビョンフン<이병훈>
クランクイン◆2007年5月19日
クランクアップ◆2007年7月18日
ジャンル◆コメディー
HP◆http://www.scout2007.co.kr/
出演◆イム・チャンジョン<임창정>/オム・ジウォン<엄지원>/パク・チョルミン<박철민>
情熱、望みは成し遂げる!
野球狂のキム・ヒョンソク監督長編3作品目。
1980年、大韓民国歴史上初、「名古屋の太陽」といわれたソン・ドンヨル獲得のため光州(クァンジュ)で9泊 10日のスカウト戦争。
監督の小学校先輩でもあるパク・チョルミンはシナリオ執筆の時から念頭にあった。
「スカウトするなら?」の質問に「良いスタッフを」と答える監督。撮影監督、照明監督、音楽監督は前作から引き続きメンバーで和気あいあいとした雰囲気の現場だった。
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『セブンデイズ』
<세븐데이즈 7days >
(125分 )青少年観覧不可
製作◆プライムエンターテイメント
配給◆プライム・エンターテイメント
監督◆ウォン・シニョン<원신연>(3)
脚本◆ユン・チェグ<윤제구>
撮影◆チェ・ヨンファン <최영환>(血の涙・タチァ)
プロデューサー◆イム・チュング<임충근>
照明◆キム・ソングァン<김성관>(血の涙・タチァ)
音楽◆キム・ジュンソン(ユルミュージック)<김준성(율뮤직)>
武術監督◆キム・ミンス<김민수>シム・ジェウォン(ソウルアクションスクール)<심재원(서울액션스쿨)>
クランクイン◆2007年 5月 9日
クランクアップ◆2007年 8月 16日
ジャンル◆犯罪スリラー
HP◆http://www.7days2007.co.kr/
出演◆キム・ユンジン<김윤진>/キム・ミスク<김미숙>/オ・グァンノク<오광록>/
史上最悪の交渉劇・・・拉致された娘を救うために死刑宣告を受けた殺人犯を無罪釈放させなければならない弁護士に与えられた7日間。
武術監督出身のウォン・シニョン監督の長編3作目。サスペンス スリラーの枠に留まらず、ヒューマンスリラーと法廷スリラー、アクションスリラーの要素を持ちジャンル拡張を試みている。
解剖検査場面を撮影した釜山大学病院解剖検査室は撮影直前まで解剖検査が行われていたため死体臭が立ち込めシリコンに人毛を植えて作られた死体が実際の死体のようで鳥肌が立つ中撮影された。
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2007年11月15日
『黒い土の少女』<검은 땅의 소녀와>
With a Girl of Black Soil
(89分)
製作◆東方フィルム<동녘필름>
配給◆スポンジ
企画◆ チョ・インスク<조인숙>
監督◆チョン・スイル<전수일>
脚本◆チョン・スンヨン<정순영>チョン・スイル<전수일>
撮影◆キム・ソンテ<김성태>
プロデューサー◆ソ・ヨンウ<서용우>
照明◆ペ・イリョク<배일혁>
音楽◆キョ・スジョン<계수정>
クランクイン◆2006年12月
クランクアップ◆2007年2月
ジャンル◆ドラマ
HP◆spongehouse.cafe
出演◆ユ・ヨンミ<유연미>/チョ・ヨンジン<조영진>/パク・ヒョヌ<박현우>/カン・スヨン<강수연>
第12回 釜山国際映画祭上映
第64回ベニス国際映画祭 2部門受賞
闇の中で 一輪花が咲いた。
江原道(カンウォンド)炭鉱村、厳しい現実の中でもお父さんと二人の子供は希望を失わないで楽しく生きていく。9歳の少女と11歳だけど知能は3歳の兄。
この映画で鉱村に住んでいる人々の現実と疎外された人生を幼い少女の目を通して見せようと思う。わずか何年後かに消滅して消えてしまうかもしれない所で生きていく人々の小さい希望、あるいはその努力に対する涙ぐましいが美しい記録として残したかった。と、監督のコメント。
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2007年11月22日
『色花洞』<색화동>
(72分)青年観覧不可
製作◆青年フィルム、
クリック映画社<클릭영화사>
脚本・監督◆クォン・チャクァン<공자관>
撮影◆イ・スンス<이승수>
配給◆プリモス、青年フィルム
プロデューサー◆シム・ヒョンウ<심현우>
照明◆パク・ヨンテ<박용대>
音楽◆VOXPOP
ジャンル◆エロコミック
HP◆blog.naver.com/gbfilms
出演◆チョ・ジェワン<조재완>/キム・ドンス<김동수>/
3年間ポルノ映画を作ってきた監督が2005年8月シナリオを書き始めてから一気に撮影し2006年に完成させた男女を問わず楽しめるエロ映画。
監督は「私の人生で最もドラマチックで印象的な瞬間はエロ映画をしていた25歳から27歳までの3年間だ。王様の耳はロバの耳の童話の主人公のようにこの3年間の話を誰かに狂ったようにしたかった。エロ映画に従事する人たちは性を商品化して生計を立てているが、社会から受ける偏見と抑圧に傷つきながら生きていくその姿を率直に見せてあげたかった。」と。
エロ映画界では知名度のある監督。2002年の『羽振りをきかせながら』ではエロ映画の中に人の姿を描き出した。
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『ウェスト32番街』
<웨스트32번가>West 32nd
(86分)15歳以上
製作◆CJエンターテイメント
監督◆マイケル・カン<마이클 강>
脚本◆マイケル・カン<마이클 강>エドモンド・リー<에드먼드 리 >
配給◆CJエンターテイメント
プロデューサー◆テディ・ジー<테디 지>
ジャンル◆ノワールスリラー
HP◆http://www.w32nd.com
出演◆ジョーン・チォ<존조>/キム・ジュンソン <김준성>/チョン・ジュノ
第12回 釜山国際映画祭上映
第12回 釜山国際映画祭マーケット上映
あなたが信じる瞬間真実は偽りになる
冷たい夜空気を分ける洗髪の銃声!
ニューヨーク韓国人タウンで一件の殺人事件が発生する。 容疑者は14才の韓国系少年 。
この事件を通じて自身の地位を確かにしようとする弁護士ジョンは少年の無罪を証明するためにニューヨークの地下世界でマイクに会う。 殺された前理事に続いてルームサロンの営業理事になったマイク 。二人の間の緊張感はいつのまにか一つの目的に向かって走り始める。 そして真実と偽りの間の境界はますます薄くなり始める…。
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2007年11月29日
『僕たちの町』<우리동네>Our Town
(114分) 青少年観覧禁止
製作◆オブジェクト・フィルム<오브젝트필름>、モティブ・シネマ<모티브시네마>
配給◆CJエンターテイメント、
シネマ・サービス
製作◆ミン・インギ< 민인기 >
監督◆チョン・キリョン<정길영>(1)
脚本◆キム・ユミン、チョン・キリョン
撮影◆イ・ガミン<이강민 >
プロデューサー◆ユ・チェハク<유재학>
照明◆キム・ユシン<김유신>
音楽◆チョン・ジェファン<정재환 >
クランクイン◆2007年 5月 20日
クランクアップ◆ 2007年 8月 11日
ジャンル◆模倣犯罪スリラー
HP◆http://wooritown2007.co.kr/
出演◆リュ・ドックァン<류덕환>/イ・ソンギュン<이선균>/オ・マンソク
ある町内に住む二人の殺人魔、その中に現代人の欠如した関係性を冷徹に描きたい。人間の関係の情緒をスリラーという一番映画的な魅力を広げることができるジャンルで描いた。短編映画 『花時代』でイ・チャンドン監督の熱烈な支持を受けた韓国芸術総合学校映像院卒のチョン・キリョン監督長編1作品目。
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『銀河解放戦線』<은하해방전선>
Milky Way Liberation Front
(99分)15歳以上
製作◆青年フィルム<청년필름>、
「銀河解放戦線」製作委員会
配給◆インディー・ストーリー
脚本・監督◆ユン・ソンホ<윤성호>(1)
助監督◆パク・ジェミン<박재민>
撮影◆クォン・サンジュン <권상준>
プロデューサー◆キム・イルグォン
照明◆イ・ウィヘン<이의행>
スクリプター◆イ・ウジョン<이우정>
音楽◆パク・ヨンチョ<박용전>
ジャンル◆コメディー
HP◆blog.naver.com/2007milkyway
出演◆イム・ジギュ<임지규>/パク・ヒョックォン< 박혁권>/ソ・ヨンジュ< 서영주>/キム・ボギョン< 김보경>/イ・ウンソン <이은성>
第12回 釜山国際映画祭上映。
第11回釜山国際映画祭で短編映画『卒業映画』を観て、表現手法の新鮮さから注目していた監督の長編第1作品目。配役もなかなか良いし、カメオ出演で独立映画の監督がたくさん出演している。
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『11人目のママ』<열한번째 엄마 >
(104分) 12歳以上
製作◆シスターピクチャース<씨스타 픽쳐스 >
配給◆showbox
監督◆キム・ジンソン<김진성>(3)
脚本◆ビョン・ウォンミ<변원미>
撮影◆チョン・テソン<전대성>
プロデューサー◆カン・ワンギョン<강완경
照明◆パク・セムン<박세문>
音楽◆nouvelle vague
クランクイン◆2007年 1月 10日
クランクアップ◆2007年 3月 6日
ジャンル◆ヒューマンドラマ
HP◆http://www.showbox.co.kr/11thmother/
出演◆キム・ヘス< 김혜수>/キム・ヨンチャン<김영찬>/ファン・ジョンミン
2005年にシナリオ賞受賞の作品。シナリオに感動したファン・ジョンミンが自分から助演出演を希望した。劇中キム・ヘスの心情を代弁する歌「無情」は2004年発売のイ・スンチョルのアルバム第7集にある。
キム・ヘスの役名=女にした理由を監督は「名前は誰かが呼んでくれる時にだけその意味を持つことを説明するため。家族も友人もなく徹底的に一人で暮らしてきた女に名前は意味を持つことができなかった。11歳のキム・ヨンチャンにとって彼女が唯一の安息の場所に変貌してから彼女はこの世の誰でもない”女”から”11歳のキム・ヨンチャンのママ”になる。女からママへ変わったキム・ヘスの呼称は、彼女が少年に出会って変わって行く感動的な過程を最も象徴的に表現している。」と説明した。
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2007年11月30日
『川を渡る人々』
<강을 건너는 사람들 >
People Crossing the River
(142分)
監督・制作・撮影・編集◆キム・ドクチョル
<김덕철 Duk-chul KIM >
配給◆映画社ジンジン<영화사 진진>
ジャンル◆
ヒューマンドキュメンタリー
韓-日 1158KM、
2000年夏、姉妹都市富川(プチョン)を訪問して印象深い時間を過ごした日本人女子高生 高木クミコは、川崎に来る富川(プチョン)の高校生たちに意義深い思い出を作ってあげるため 朝鮮学校学生たちとの出会いの場を設ける。
一方、第2次大戦当時日本の軍需工場に強制動員されて、ストライキを主動したという理由で苦難に会ったキム・ギョンソク氏は過去の歴史清算問題で軍需工場の管理者であった日本人と川崎で会うことになった。
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『第12回 釜山国際映画祭』
<제12회 부산국제영화제>
10月10日(火)-開催第7日目 今日が最終日、映画三昧??☆
映画祭はまだ12日の閉幕式までありますが、今日が私の実質的な最終日。
友人に誘われて午前中は映画祭主催の海雲台観光ミニツアーに参加。釜山映画スタジオと海雲台近郊の山や寺院をバスでまわりました。
午後は映画鑑賞。
釜山映画撮影スタジオ。
部屋の内側から見た窓には大好きな映画のシーンが。
PIFF 映画観賞17作品目 『ピンボードレコード』・・14:00PM
ワイドアングル部門、ペ・チャンドン監督初めての長編映画は実体験から作られたドキュメンタリー。監督が少年期を過ごした町のピンボードレコード店が閉店したことを中心に変わりゆく街、人々。そしてレコード。音楽と共に生きてきた人たちを懐かしい音楽と共につづり、レコード市場の没落とレコード業界の現実を重ねている。
見えるかしら?右が監督。中央がレコード店の店主さん。
舞台挨拶があったのに取材カメラもなく、照明も暗くてやや寂しいかった。レコード店の店主さんが若い観客に向けて一生懸命にレコードの話をされていました。
PIFF 映画観賞18作品目 『必勝必勝Ver 2.0ヨン・ヨンソク』・・16:00PM
ドキュメンタリー道まっしぐらのテ・ジュンシク監督作品。
文化労働者で歌手、そして活動家のヨン・ヨンソク。路上で、集会場で、合奏室、録音室、屋上部屋で吐き出すような彼の音楽は殺伐と生きている人々の疲れやだるさを慰める。音楽をするヨン・ヨンソクの人生を通じて現代社会の問題点を突きつけようとした監督の意図が自然に歌から伝わってくる作品。
PIFF 映画観賞19作品目 『目板かれい』・・19:00PM
釜山出身パク・ジュンボム監督の初長編作品。7日の「インデペンデント映画パーティー」で知り合った若い監督の一押し、お勧め作品。
幼馴染の3人の青年の夢と悩み。釜山のさまざまな風景と釜山なまりが心地いい。青春時代、変化する友情と社会の障壁を誇張なく表現している暖かい作品。観て良かった、そして監督の次回作品も是非観たいと思う。
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とうとう?やっと?終わった私の釜山国際映画祭。すっごく疲れてはいるけど名残惜しくて、今夜はとことん遊びたい!って気分。
釜山滞在中に知り合った友人たちが最後の夜に連れてくれたのはおでん屋だった。日本酒と日本語メニューのあるお店で和風おでんと韓国焼酎。テーブルに置いた電子辞書が大人気。しまいには単語ひとつで大爆笑の楽しい時間だった。
釜山国際映画祭は後2日後の12日が閉幕式。今年の閉幕式上映作品は日本映画『エバンゲリオン』。
今年の釜山国際映画祭は64カ国271作品、770の上映で過去最高の入場者数198603人を記録。
舞台挨拶付上映は154上映。
フィルムマーケットでは50カ国460社が参加した。
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by momotoroto
| 2007-10-10 00:00
| 映画祭
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by momotoroto
| 2007-10-09 00:00
| 映画祭
『第12回 釜山国際映画祭』
<제12회 부산국제영화제>
10月8日(日)-開催第5日目 今日も、映画三昧??☆
今日から3日間(8日~10日)は
『アジアフィルムマーケット』が開催される。メイン会場はグランドホテル、マーケット関連のイベントと映画会社の販売ブースがある。その他合計66回のセールス上映がされる映画上映館は地下鉄で一駅のPrimus。目立っていたのは日本の映画会社の出店・上映が積極的にされていた事。反応はどうだったのでしょうね。専用のシャトルバスがあり会場間の移動も楽だった。
こちらはグランドホテル内のPPPセールス会場。
次回作セールス中のキム・テシク監督にお会いしました。良いスポンサーが出来るといいですね☆
PIFF 映画観賞10作品目 『BABO』・・・・13:00
チャ・テヒョンとハ・ジュオン主演の新作。童話のような心温まるやさしい作品。自分が妹を守るんだと頑張る知恵遅れの青年と小学校の同級生だった女性の恋。良くあるストーリーなのに新鮮で結構面白かった。『火星に行った男』のキム・チョングォン監督の3作目。インターネット漫画を原作にした作品。 きっと日本で買い付けられそうな作品だった。来年のクリスマス上映なんかいいと思う。
PIFF 映画観賞11作品目 『OFF ROAD』・・・・15:00
ハン・スンリョン監督の長編第一作目。全州映画祭開幕作品。
強盗とタクシー運転手と娼婦の3人・・・ピストルとお金の入ったかばんを取り合いながら、タクシーで旅?をする。ものしずかで美しい自然の風景のなかで人間の物欲と残忍性を深刻にではなく描いている。
PIFF 映画観賞11.5作品目 『M』・・・・16:30~17:20
途中から映画を観るのは邪道だけど、時間が余ったのでちょっと観てみました。役者カン・ドンウォンのすばらしい成長を感じる作品です。映画はデジタルCGと音楽、映像、そして光と影が上手く重なって作られた独特のムードが印象的だった。
『アジアフィルムマーケットオープニングパーティー』へ・・19:30
場の空気になじまない様子の藤原君が可愛かった☆
PIFF 映画観賞12作品目 『銀河解放戦線』・・21:30PM
ニュー・カレンツ部門に招待されたユン・ソンホ監督の『銀河解放戦』
ACFアジア映画ファンドで支援を受けた作品である。
若い監督が映画制作中に恋人と別れ、映画も上手く進行せずに失語症になってしまう。腹話術の出来る俳優に助けて貰うが意思の代弁ができずに、事態はあらぬ方向へと進んでしまう。
ユン・ソンホ監督、主役のイム・ジギュ、ソ・ヨンジュ、パク・ヒョックォン。腹話術を見せてくれたパク・ヒョックォンはドラマ出演も多く大人気で終了後サイン攻めにあっていました。
主演のイム・ジギュは『貯水池で救ったチーター』にも主演出演。
5月に構想が出来ていたものを6月に200万ウォンで作ってみろよと提案を受けて7月が準備、8月に撮って、サウンド、字幕や編集などまだ完成したとは言いがたい。と話されていましたから11月の一般公開では少し違った仕上がりになっているかも。
次々と質問の手があがり長時間のQ&Aだった。今回の映画祭で感じていた事だけど、80年代の若手監督の作品に対する関心・評価がとてもいい。独立映画のみでなく、そろそろ商業映画も世代交代かなぁ。
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by momotoroto
| 2007-10-08 00:00
| 映画祭