『第12回 釜山国際映画祭』
<제12회 부산국제영화제>
10月5日(金)-開催第2日目 今日から、映画三昧☆
大好きな韓国映画を一本でも多く観るために、上映スケジュールとイベントスケジュールを念入りにチェック。
でも、今年新しく導入されたチケット販売システムの不備のため前売チケットを購入できなかった外国からの観客は当日券を買うため毎朝7時に当日券売場に並ぶはめに。当然観たくてもチケットが買えない映画が続出。
結果、今年は釜山国際映画祭での一番の楽しみ
『映画鑑賞を満喫する』は少々不完全燃焼気味。
それでも何とかチケットを入手して滞在期間中に観た韓国映画の紹介も交えてレポート。
PIFF 映画観賞1作品目 『スペアー』・・10:30AM
イ・ソンハン<이성한>監督のデピュー作です。
若い俳優を起用したアクションコメディー。ギャンブル好きで浪費家の青年ミョンスはお金ほしさに友人キルドの肝臓を8千万ウォンで日本のやくざに売ってしまう。その上、韓国カジノで作った借金を踏み倒し韓国やくざにも追われる。キルドはミョンスのために自分まで韓国やくざに追われるし、肝臓代金をめぐってミョンスにも騙されている。肝臓を移植しないと命が助からないボスのために韓国まで肝臓を受け取りに来たやくざの幹部。題名のスペアーとは、肝臓提供者キルドのこと。無傷で生きたまま人体ごと日本に運搬したいためキルドを韓国やくざから守る形になってしまった無口で無愛想な日本やくざの幹部=佐藤と屈託がなくて機知にとんだ憎めない青年キルドが次第に心を通わせていく。
左から日本人やくざの佐藤役、キルド役、ミョンス役
日本のやくざ幹部佐藤役の虎牙さんは東京国際映画祭でコンペ上映される「ハブと拳骨」の主役の兄役。
スペアー青年キルド役の
イム・ジュンイ(Lim Jun Il) が兎に角良かった。(注目すべき新人俳優を見つけて 新しい宝物が出来たように嬉しかった。)話によるとイム・ジュンイ君は日本で云う所のジャパンアクションクラブのようなところでアクションを学んだ俳優。映画の撮影で一番大変だったシーンは?と質問されて「アクション以外の演技全てが大変難しかった」と答えていました。日本語も多少わかるようでした。
舞台挨拶でイ・ソンハン監督が
「今 この会場にいる皆さんは、釜山映画祭で観る1本目にこの映画を選んでいただいた方たちです。たくさんある上映映画の中からこんなにたくさんの方に僕の映画を選んでいただけるとは考えていませんでした。そして皆さんが初めてこの映画を映画館でご覧になる方たちです。まだ韓国での公開も決まっていません。僕は今、本当に感動しています。若い俳優たちと苦労して作りました。特にスローモーション無しで見せているアクションシーンはすべて俳優たちが自分で演じています。主役俳優たちは撮影開始前の数ヶ月をアクション合宿で過ごしました。ロングで撮ったリアルアクションシーンを楽しんで下さい。」と挨拶されました。
会場には監督の奥様やまだ幼い息子さんの姿もありました。
PIFF 映画観賞2作品目 『嫁入り日』・・14:30
CGVから海雲台メガBOXへ移動して今日の2本目はレトロ作品。
韓国映画回顧展『お父さんの顔展』最初の上映作品。
1956年に上映されたこの作品は今年のレトロ回顧展の主人公、キム・スンホ
主演作品で韓国映画では始めて海外映画祭での受賞作品。
娘が玉の輿に乗ると喜んでいた父だが、娘婿がビッコだと分るとどうしても娘を嫁がせたくなくて、娘の小間使い(1955年の春香伝で春香を演じたチョ・ミリョン)を身代わりにしてお嫁に行かせてしまう。イ・ビョンイル監督作品。
レトロパシフィック作品は韓国映画資料館で観る事が出来るようですが、今回のレトロ上映には驚くほどの大物ゲストが登壇しました。特にこの作品。会場前でロマンスグレーのご一行様(十数名)と遭遇、私の帽子を取って「僕の帽子と交換しよう」とふざける方もいて、・・・なつかしの映画を観るためにツアーでのご来場かな・・・と思いきや、上映終了後のティーチインでメインゲストのほかに「今日は会場にすごい応援団がいらしています」と紹介されました。残念な事にお一人々の名前をしっかり聞き取れなかったのですが、当時の撮影監督・音響・俳優など今尚現役の方を含め1950年代60年代の映画制作に携わってこられた皆さんでした。
終了後海雲台ビーチのオープントークへ
もうイベントは始まっていて、人だかりの後ろから覘いてみました。ゲストは開幕作品のホウ・シャオガン監督と映画「チング」のクァク・ギョンテク監督。
オープニング作品の馮小剛=ホウ・シャオカン監督(中央)
PIFF 映画観賞3作品目 『ロマンスパパ』・・17:30
3本目もレトロ、キム・スンホの代表作のひとつで第7回アジア映画祭で主演男優賞を受賞した作品。
シン・サンオク監督の1960年の作品。キム・スンホが心温かくユーモアもあるお父さんを好演したホームコメディ。明るく善良なお父さんと家族の日常が、そして事件が・・暖かい作品だった。
ゲストはパパ役のキム・スンホのご子息キム・ヒラン氏とこの映画がデビュー作品だった俳優のシン・ソンイル<신성일>氏。
シン・ソンイル氏は15年間、 365本に出演。内50本がシン・サンオク監督作品ですって。
キム・ヒラン氏。『父は韓国映画の父でした』 と話されました。 ヒラン氏も会場にいらしていたご子息も俳優さんです。
舞台挨拶が終わりメガボックスを出るとすっかり夜。知人たちとカムジャタンの夕食で一日の締めくくり。